年会費無料のイオンゴールドカードには、海外旅行傷害保険が自動付帯でセットされています。
持っている(所有している)だけで事故の補償をしますよ、というものを自動付帯と言います。
クレジットカードに付帯(ついてくる)保険で保険金を受け取るための条件には、自動付帯と利用付帯という区別があります。
海外旅行中の交通費等をクレジットカードを使っていなければ補償できません(カード決済をしていることを条件に補償します)というものが利用付帯と呼んでいます。
イオンゴールドカードの海外旅行傷害保険は自動付帯なので、ゴールドカードを持っているというだけで、保険が適用になります。
海外旅行保険に別途加入しなくてもいいのか?
でも、旅行に行く前に旅行会社などが勧める海外旅行保険なんて必要ないんだ!と思ったら大間違いなんですね。
実は、イオンゴールドカードの海外旅行傷害保険の補償内容だけでは何か病気や事故にあった場合の補償が十分ではない可能性があるんです。
例えばイオンゴールドカードの海外旅行傷害保険の場合、疾病治療費用(病気の時の治療費)を例に挙げると、補償金額が100万円限度とあります。
日本国内で100万円の治療費があれば、たいていの病気なら全く心配いらないかも知れません。
しかし海外の医療機関で受診し、病気の治療を受けるとなると最低でも300万円くらいの医療費がかかると思ってください。
治療内容によっては、500万円から1,000万円以上の時もあるかもしれません。
海外で治療を受けると本当に高額な治療費を請求されます。
足りない分は、他の海外旅行保険が付いているカードをもっていれば、死亡・後遺障害補償以外の補償額は合算したりできます。
複数枚合わせて必要金額になればいいのですが、そうでない場合は、やはり損保などの専門の海外旅行傷害保険に別途加入したほうが安心です。
他にも見落としがちな注意点とは?
イオンゴールドカードの海外旅行傷害保険の保証期間は最長30日間しかありません。
他のクレジットカードの補償期間は、一般的には90日間程なので覚えておく点です。
家族特約もありませんので、家族の保険はありません。
しかし、イオンカードの場合は、家族カードを追加で3枚まで発行できるので、旅行の際には家族分の家族カードを作っておくという手段もあります。
良い点もあります。
イオンゴールドカードの場合は、キャッシュレス診療が可能となっています。
キャッシュレス診療とは、キャッシュレス・メディカルサービスとか、医療費キャッシュレスサービス等と呼ばれるもので、現地の病院を受診した際に自費ではなく、保険会社が支払いをしてくれるサービスです。
海外旅行時にそんなに現金を持ち合わせているわけもなく、カード限度額以上の治療費をどうするかということを考えると、これはうれしいサービスですね。
ただし、いきなり病院に行かずに事前に提携の病院などの注意事項をカード会社に確認しておかないと一旦自腹になることがあるかもしれないので注意しましょう。
結論から言うと、イオンゴールドカードの海外旅行傷害保険だけでは十分な補償内容を確保できません。
解決策は、複数のクレジットカードの補償を合算(無料のクレジットカードで自動付帯のものは数多く存在します)して補償金額を確保する。
または、旅行保険を扱う損害保険会社、いわゆる損保の保険に別途加入するかです。
頻繁に海外旅行に行かないのなら、お金は少々かかりますが、旅行の度に海外旅行保険に加入するほうが安心で簡単です。